ヘアカラー

ヘアカラーで傷ませないためにその1

 

前回、ヘアカラー剤に含まれるアルカリ剤や過酸化水素水の量によって髪はダメージを受けてしまうと伝えましたが、ではこのダメージを軽減させるためには何が必要なのか?

 

髪が傷んでしまう原因のほとんどは過酸化水素水にあるのですが、この過酸化水素は簡単に説明すると化学式ではHと非常にシンプルなのですが、Hは何かと反応するとHO+O(水と酸素)に分かれて酸素を放出します。混ぜるときの過酸化水素の濃度やアルカリ剤の濃度が高いと分解するときの反応が強くなり、O(オゾン)をたくさん生成させてしまいます。(実際はもっと複雑ですが)

 

この強力なOは髪の中の結合で一番丈夫なシスチン結合を壊してしまい、このシスチン結合をシステイン酸という物質に変化させてしまいます。

 

髪の毛の中の大事な結合をたくさん壊してしまいます。

 

結合が壊れてしまうと、シャンプーするたびに中身がなくなって、染めるたびに髪が細く弱くなっていきます。

ヘアカラーだけでなくパーマもしている髪になるともっとひどくなってしまいます。

 

もちろん薬剤をうまく調整して染めたりかけたりすればここまでダメージすることはありません。

 

やっと本題です。

ヘアカラーでのダメージを軽減するために必要な事の一つ目は前処理です。

 

ヘアカラーをする前に中身を補充する必要があります。

ここで必要になってくるのがケラチンPPTです。

 

このケラチンPPTは、シスチンを多く含んでいるPPTなので、ヘアカラーで壊されてしまう大事なシスチンを前もって補充してダメージを減らしていきます。

 

使い方はここでは省きますが、ヘアカラーをするときはこのケラチンPPTの前処理は必須です。

前処理だけでなく、薬剤に混ぜたり後処理で使ったりもしますが、ヘアカラーをするときのダメージ対策の第1は中身の補充です。

ダメージ対策その2はまた次回!!